晩秋

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我が家の四季
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丹沢山系東南の伊勢原の里山
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晩秋を一緒に散歩いたしましょう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　

　　　　　　　　　　「ヒヨドリの　去りて静けさ　戻る柿」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「柿ひとつ　供えた後の　日なたぼこ　向こうの陽だまり　猫が伸びする」　

　　　　　　　　　　　　　曇天に　啄木鳥の来て　去りゆくよ　いつもの通り　去年の通り
　　　　　　　　　　

　　　　　　　「アキチョウジ　夢路に咲くと　人の言う
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歩いて行くよ　あの日の路を」
　　　　　
　　　　　　「アキチョウジ　静かに咲いた　月の夜は　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お団子作って　供えましょうね」

　　　　　　　　　　　　「秋の雨　ジョウロウホトトギス揺れて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お部屋の隅で　コオロギ鳴くよ」　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「コオロギが　こちらを見てる　
　　　　　　　　　　　　　　　チョコレート　あげてみたけど　食べずに見てる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　「ホトトギス　夜の公園　ベンチの横で　一輪咲くよ　遠く街の灯」
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　「草道を　歩いて行くよ　月照らす　お伽の駅舎は　だあれもいない」　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我眉鳥の　日課となりて　いつからか　遠い昔の　お伽の記憶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　「シュウカイドウ　暗い林の　端に咲き　お化けも見てる　タヌキと一緒に」
　　　　　　
　　　　　　　「音もなく　お伽の駅舎に　電車が着いた　　だあれもいない　箱形電車」
　　　　　　　「ドア開くも　　私は乗らずに　　黙って送る　　赤い尾灯が　見えなくなるまで」
　　

　　　　　　　　「田舎道　歩いて行くよ　日曜日」
　　　　　　
　　　　　　　　　「向こうから　キツネが来ると　思ったら　野良犬だったよ　里の夕暮れ」

　　

　　　　　　　　　　　　「日が暮れて　木枯らし吹いて　ノコンギク」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「チョコレート　たくさん食べて　いた頃が　懐かしくなる　木枯らしの夜」

　　　　　　　　「赤い火の　大文字草　目の前を　燃えては消えて　消えては閃り」
　　　　　　　
　　　　　　　　　「夢の中　ミｯフィー背負った　園児等と　遊んでいるよ　秋の公園」

　　　　　　　　　　　　　　「薬飲み　空に舞う鷹　見ているよ」　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「甘いもの　制限されて　２０年　誕生祝いに　ケーキが出ない」

　　　　　　　「夢途中　大文字草の　お人形　大きな口あけ　歌っているよ」」
　　　　　
　　　　　　　

　　　　　　
　　　　　　　　「嬉しいな　柿とミカンの　収穫だ　早速２個づつ　おなか一杯」
　　　　　　
　　　　　　　　「柿食べて　便秘が続き　３日間　やっと出た出た　すっきり記念日」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「モクレンの　落葉終わり　冬が来た」　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「青空に　ぽっかり浮かんだ　白い雲
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただそれだけで　いっぱい嬉しい」

　　　　　　　　　　「晩秋の　ミツマタ蕾　見いつけた」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「早春に　また会いましょう　ミツマタの　花咲く頃の　陽射しを浴びて」

　　　　　　　　　　　「針山の　もちの木揺れて　日が暮れて　赤く染まって　　白鷺渡る」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「万華鏡　炎と閃りの　回転木馬」

　　　　　　　　　　　　　「イワシャジン　月夜に咲いて　風少し」　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「イワシャジン　月影揺れて　マツムシ聴くよ」

　　　　　　　　　　　　　　　　「房咲きの　大文字草に　月明かり」
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　「こおろぎころころ　鈴虫りんりん　ちんちろりんのマツムシ続く」

　　　　　　「遠く富士　取り入れ終わり　腰掛ける」
　　　
　　　　　　「稲藁の　残りイナゴの　日なたぼこ」

　　　　　　　　　　　　　　　　庭隅に当たり前のようにして咲く野紺菊を見つけた。
　　　　　　　　　　　　　　　　それだけで嬉しい。　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野菊
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小寒い風に揺れながら気高く清く野辺に咲くと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歌われている菊
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この歌を教えてくれた長島先生を想い出す。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夏、みんなで遊びに行って冷たい井戸水を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　汲んでたくさん飲んだことを想い出す。

　　　　　　　　　　　　　「晩秋の　闇夜に咲くよ　赤い花」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ノコンギク　咲く夜の窓に　秋の風」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「子狸と　野菊の香りに　囲まれて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一緒にお月見　楽しいね」　

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　「曇り空　野菊の原っぱ　遠く富士」
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　「晩秋の　蜜柑の収穫　嬉しいな」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「午後５時だ　　今夜のおかずは　何だろう」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「栗ごはん　ほかほか甘くて　美味しいな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　外は木枯らし　遠く大山」　　　　
　　　　
.

　　　　　　　　　　　　「イチジクの　最後の収穫　今終わり　美味しいジャムが　待ち遠しいね」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　

　　　　　　　「白い月　　夕暮れ間近　　浮かんでる　歩いて行くよ　夢の駅まで」
　　　　
　　　　　　　「合唱の　向こうに見えた　時計台　そよ風通りの　音楽室から」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「秋日和　タカクマホトトギス　咲いている」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　「漆黒の　夜空に瞬く　花火かな」
　　　　　　　　　

　　　　

　　　　

.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ジンジソウテルテル坊主の　鯉のぼり」　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ジンジソウ　遠くサイレン　聞こえるよ」

　　　　　　　　「見上げれば　炎となりて　モミジあり　歩いて行くよ　あの日の畔」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「遠くから　野菊の歌が　聞こえるよ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木枯らし前の　うすむらさきよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「山路行き　モミジの森で　迷ったら　そのまま夜まで　おしゃべりしましょ」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　「夜が更けて　キツネの灯火（ともしび）　点いたなら　その道たどって　帰りましょうね」

　　　　　　　　　　　　　　　　「ツワブキの　葉っぱが光るよ　谷の道」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　「夜が明けて　もと来た道が　分かったら　キツネにアリガト　言いましょう」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　「寒い夜　キツネがコンコン　咳していたら　良く効く薬を　届けましょうね」

　　　「木枯らしに　秋のサクラが　咲いている　歩いて行くよ　不思議の国へ」
　　

　　　　　　　　　　　「見上げれば　五色の紅葉　少しだけ」　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「ケムンパス　そろそろ冬眠　宿探し　暖か落ち葉を　探しましょうね」
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「秋風に　ダイモンジソウ　星光る」
　　　　　　　　　　

　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「満月に　青い宝石　ホウチャクソウ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

.

　　　　　　　　　　「ワレモコウ　木枯らし前の　秋日和　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子等の歓声　チャンバラごっこ」　　
　　　　　　　　

　　　　　　「晩秋の　遅い夜明けは　ブラームス」
　　　　　　
　　　　　　　「聞こえるよ　コケコッコーの　元気な声が」

　　　　　　　
　　　　　　　　　「庭掃除　ユリの枯れ葉に　空蝉を
　　　　　　　　　　　　見つけてそのまま　残す夕暮れ」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「青空に　モミジの燃えて　寒い朝　　伝えに行くよ　嬉しい知らせ」　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　　　　　「晩秋の　モミジの赤と　空の青　歩いて行くよ　風に吹かれて」

　　　　　　　　　「夢の中　柿実る時　想い出の　まぼろしの道　歩いて行くよ」　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　「青空に　紅のクジャクが　飛んでいる　不思議の丘に　もうすぐ着くよ」

　　　　　　　「さがみ野の　落花生の　取り入れを
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終えて一服　下校のチャイム」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

　　　　　「庭の隅　フイリツワブキ
　　　　　　　　　　　　　　　　　見つけたよ」　
　　　　　
　　　　

　　　　　　　　　　　「嵐去り　真っ赤な夕焼け　置きみやげ　カラスが行くよ　お山の方へ」　
　　　　　　　　
　　　　　　　　　「夕焼けに　電信柱の　傾きて　　幼き日　みんなでシッコを　かけたせいかな」

　　　　　　「草道を　歩いてゆくよ　二人して　そこを曲がれば　白菊の園」
　　　
　　　　

　　　　　　　　「観察会　先生９人に　生徒２人　見つけてもらった　珍種かな」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　キンカメムシ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツチグリ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「秋が行く　モミジの絨毯　空一面」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「見上げると　首が疲れて　齢（とし）感じ」　
　　　　　　　　　　　「帰り着き　エレキバン貼る　夕べかな」　　
　　

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「おいしそう　草を食べてる　こんにちわ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「嬉しいな　一緒に鹿に　めぐり会え」

　　　　　　　　　　　　　「房咲きの　大文字草　　八年目」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「晩秋の　裏銀シジミ　日なたぼこ　明日の予報は　木枯らし一番」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「シジミチョウ　羽を開いて　また閉じて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　じっと見ている　おなか空くまで」

　　　　「モクレンの　ステンドグラス　風少し」
　　　
　　　　　「たくさんの　友に迷惑　かけながら　天真爛漫の　君は亡くなり」
　　　　　「安らかな　死に顔を見て　感謝する　多くの楽しさ　もらったことを」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「思い切り　『伸び』しているよ　楽しそう」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「カラスウリ　小春日和の　ふたつあり　歩いて行くよ　あの日の道を」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ヒョウモンチョウ　晩秋だって
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まだ元気」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「遠くから　トランペットが　聞こえるよ」
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　「月照らす　野菊の向こう　黒猫消えて」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「眩しい日　微かな風鈴　聞こえるよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「木酢の　香りの残る　夜明け前」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「青空を　見つけて嬉しい　誕生日」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「揺れながら　キバナノツキヌキ　ホトトギス」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「紺菊の　大好きだった　友からの　五年ぶりの　便りが届き
　　　　　　　　　　　　　野菊で返す　走馬燈　　巡るよ巡る　笑顔が映る」　
　　　　　　　　　
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「嬉しいな　黄色の千両　見いつけた」
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　「マズルカの　遠く聞こえて　夜が更ける　想い出すのは　美味しいお団子」
　　　　　
　　　　　　

　　　　　　「封を開け　繰り返し読む　日曜日」
　　　　　

　　　　　　　　　　「嬉しいな　草ひき終えて　帰る道」
　　　　　　　
　　　　　　　　　「黒い猫　ひなたぼっこに　蝶とまり」　

　　　　　　　　　　　「美味しいな　切ってもらった　ういろうは　分厚く２つ　今日は最高」　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

　　　「庭掃除　遠くの街灯　灯る頃　ご飯が出来たと　ブッチャの声が」　　
　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　「静けさに　風鈴だけの　闇の夜」　
　　　

　　　　　　「どこからか　リンゴの歌が　聞こえるよ　お伽の国の　ほお紅の村」
　　　　　
　　　　　　　「帰り道　ふっと頭を　よぎるもの　今日のおかずは　なんだろう」　　　　

　
　　　　　　　　「白い花　静かに咲いて　ラジオ聞く」　
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　「どこからか　ヘイリーの歌　聞こえるよ」
　　　　　　　　　　

　　　　「青空に　赤い実赤い葉　嬉しいな　去年も一緒　来年またね」
　　　

　　　　　　　　　　　「そよ風は　てるてる坊主の　ゆりかごに」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「嬉しいな　大文字草　跳ねている」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　「晩秋に　菜の花見つけ　嬉しいな　お伽の国の　プレゼントだね」
　　　　　

　　　　　　

　　　　　　　　「ホトトギス　夕日傾く　影の中」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「春の花　叡山スミレ　嬉しそう小春日和の　木洩れ陽少し」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「寒い日の　一緒の取り入れ　十三年」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　「向かい風　木枯らしの中　暖かい　陽射しを背に受け　歩いてゆくよ」　
　　　　
　　　　　「たくさんの　迷惑をかけ　そを知らぬまま　亡くなった君　それは幸せ」

　　　　　　　　　　　　　「ジンジソウ　　二重（ふたえ）の月の　夜が明けて」　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

　　　　「屋久島で　生まれた野草　ここに咲き　ただそれだけで　嬉しい今日も」
　　　

　　　　　　　　　　　　　「針月の　星に囲まれ　夢を見る」
　　　　　　　　「
　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「花アブが　蜜を吸ってる　美味しいの」
　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　「この道を　夢の彼方に　歩いてゆくよ」
　　　
　　　　　「ハゲ頭　値打ちのあるのは　同窓会」

　　　　　　　　　「月照らす　窓辺に星の　生まれるよ」
　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「星の夜　サラシナショウマ　ゆらゆらり　コオロギもヒゲ　揺らして見てる」
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　「美味しそう　一粒食べて　後悔し」　
　　　　　

　　　　　　　「晩秋の　皇帝ダリア　青空を　眺めているよ　遠く大山」
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「嬉しいな　丁稚羊羹　今食べて」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「青空と　柿に囲まれ　お弁当　遠く大山　カラスが行くよ」　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「薄曇り　柿の収穫　手が冷たい」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　「三ツ葉ツツジ　
　　　　　　　　　　　　　茹でタコ赤の　酔っぱらい」
　　　　　　

　　　　　　　　　　　「鳥の声　向こうの丘から　聞こえるよ　小春日和の　陽を背に受けて」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「哀しみは　齢経る毎に　美しく」
　　　　　　　　　　「苦しみは　齢経る程に　懐かしく」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「晩秋は　洗濯物が　良く乾く　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　手すりのトンボ　じっと動かず」
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「鐘の音の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白イワシャジン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　聞こえるよ」　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「千両の　葉っぱ光って　夜が明ける」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　「気がつけば　　庭の向こうに　虹の橋　　眺めている間に　街の灯ともり」
　　　　　
　　　　　　　　

　　　　　
　　　　　　　　　　　「冬支度　外は静かに　暮れ始め」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　「夕暮れに　絵本を見ながら　ショパン聴く」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「ヒヨドリの　赤い実を食べ　去りゆくよ　夢路の果ての　青いお空に」
　　　　　　

　　　　　　　　　「暖かい　部屋のソファーで　　サティー聴き　　コーヒー飲むよ　外は大雪」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　「うたた寝の　セントポーリア　あくびして」

　　　　　　　「雪模様　冷たい風に　動かない」
　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「星満天　オリオン見つけ　眺めてる」　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　「嵐去り　皇帝ダリアの　昼下がり　園児が口開け　見上げているよ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まんまるお目目と　ふっくらほっぺ」
　　　　　　

　　　　　　　「風の中　甘夏ミカンの　震えてる」
　　　　
　　　　　　　「かくれんぼ　みんな隠れて　見つからない　木枯らしぴゅうぴゅう　泣きべそ我慢」

　　　　　　　　　　　　　「寒い夜　極楽鳥花の　バレリーナ」
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「青い空　ただそれだけで　嬉しいな　深呼吸して　朝のお掃除」
　　　　　
　　　　　　　　　「手紙書く　くしゃみをしたら　ふにゃふにゃ字」

　　　　　　　　　　　　　　　　　「早春賦　　聞こえて消えて　辿り着き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日のケーキは　アップルパイかな」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「月の夜　木枯らし一番　どこからか　ショパンのワルツの　聞こえて消えて」　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　

　　　
　　　　　
　　　　　　　「月照らす　村の小径を　歩いて行くよ　虫の音絶えて　北風少し」
　　　　　　
　　　　　　　「十五夜の　影踏みごっこ　楽しいな　滑って転んで　たんこぶ出来ても」
　　　　　　　「虫の音の　大合唱の　すすき原」　　

　　　　　　　　　　　　　「秋花火　夜のお庭に　降り注ぎ　狸囃子の　踊りの続く」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「星の夜　協奏曲を　聴きながら　　夢路の汽車に　手を振っているよ」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　「赤い実を　眺めているよ　夜の庭　歌を忘れた　カナリヤ友に」
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　「うろこ雲　チョウゲンボウの　渡り行き」
　　　　　

　　　　　　　　　　　「月落ちて　真っ暗闇に　降るは何　　お伽の国の　願掛けお札」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　「月灯火（つきあかり）　我が家の星の　寝息かな」
　　　　　　　　　　　　　

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ぐっすりと　眠っているよ　赤い花」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「いつの間に　　乙女の祈りを　弾いている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中島潔の　夢絵の部屋で」

　　　　　　　　　　　　「落ち葉焚き　子等のほっぺと　嬉しい目」　　　　　　　　　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「焼き芋を　半分こして　食べましょう　ほかほか湯気の　向こうに大山」

　　　　　　「大山へ　寒菊越えて　翔び行くよ　待つのはだあれ　舞い降りるのは何処」
　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　「冬の朝　　ショパンの流れる　小部屋にて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　珈琲挽くよ　　カップ二杯の」　
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ボケの実だ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大きく育てて　食べたいなあ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「良い香り　ボケ酒を作る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冬の朝」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「流れ星　　花火となりて　過ぎゆくよ」
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「畦の端　遅咲き撫子　あくびかな」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　「誕生日　チイと遊んで　日が暮れる　アップルパイで　おなか一杯」
　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「何かしら　　煌めいているよ　寒い夜」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「子守歌　柘榴の舟の　夢は何」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「その昔　木登りした友　想いだし」
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「嬉しいな　鼻垂れ小僧に　出会えたよ　手を振ったらば　ビックリしてたよ」」　　

　　　　　　　　　　　　　　　　「木枯らしの　立冬暮らしの　庭掃除」　　
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「千両の　今年も健やか　嬉しい日」
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「薮の中　木枯らし過ぎて　陽の光」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「寒い朝　今日は嬉しい　誕生日　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　年々ケーキは　小さくなるけど」

　　　　　　　　「磯菊を　見つけて嬉しい　遠く富士」
　　　　　　　　
　　　　　　

　　　　　　　　「晩秋の　公園の隅　暖炉かな」
　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「日なたぼこ　うつらうつらの　日曜日」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「花畑　木枯らし一番　帰り道」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　「探してる　忘れたものは　何だっけ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「キツネ茄子　お伽の里の　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陽射し受け」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　「お隣で　お芋をもらって　美味しいな」
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「晩秋の　青空高く　白い花」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　「夕方の　木瓜（ぼけ）酒仕込みの　後に弾く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゲゲゲの鬼太郎　　一反木綿と」　　　　　
　　　　　

　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「気がつくと　少し霜焼け　遠く大山」
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「今何時　分かっていても　聞いている」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「一休み　美味しい空気で　深呼吸」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「伊勢原の　トンボと遊んで　目が回り」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「風寒い　立ち待ち月の　夜が更けて」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　「ジョウビタキ　小春日和の　日なたぼこ」
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　「嬉しいな　大文字草　踊ってる」　　　　　
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「夕暮れに　茶花を探し　ここは何処」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「ゆっくりと　隼の舞う　昼下がり　ショパンのマズルカ　微かに聞こえ」　
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「野紺菊　スズメのおしゃべり　聞いている」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「白い花　廻って廻って　どこ行くの」
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「どこからか　ギターの聞こえ　夜が更ける」
　　　　　　　
　　　　　　　

　　　　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　「晩秋の　桜の咲いて　それもそう　ぼんやり続く　昔と未来」

　　　　　「学校で　宿題忘れた　夢を見る」
　　　　

　　　　　　　　　　　「寒い朝　　ひなたぼっこの　庭掃除　どこから賛美歌　歌うのは誰」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　「火文字の　闇夜に光り　何処行くの」
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　「白い星　空から降りて　夢の中　金平糖の　ハッカの香り」
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　赤い花　焼き芋屋さんの　声が近づく　　
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　晩秋の　　赤い実照らし　　陽が沈む
　　　　　　　　
　　　　　　　　　遠くから　大きなクシャミが　聞こえるよ　それがひょろ太の　元気のしるし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　四十雀　寝ぼけ眼（まなこ）で　遠く見て
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　

　　　　　　　唐辛子　木枯らしの中　気張ってる
　　　　　

　　　　　　　　　　　　鯛焼きの　　のぼりの方へ　　泳いでる　　　　　
　　　　　　　　

　　　　　　　　　クチナシの　　小春日和の　　子等の声
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　師走にも　　　寝ぼけ眼（まなこ）は　　変わらない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　椿咲き　　セッコク咲いて　　アリャ不思議
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日曜日　　ただそれだけで　　嬉しいな

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　メジロ去り　　赤い実光って　　陽が暮れる
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　近づいて　　写真撮っても　　日なたぼこ
　　　

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　

　　　　　　　　　　寒い朝　　日の出を待って　庭掃除
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　水仙の　　甘い香りの　　夢の中
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　風鈴と　　大きなクシャミが　　聞こえるよ
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晩秋の　　冷たい風と　　夕陽浴び　　泣いた赤鬼　今住むは何処
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　綺麗だな　　皇帝ダリアと　　青い空　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昨日（きのう）は何処から　　明日（あした）は何処へ　
　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　風少し　　小さな花も　　少し揺れ
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　文字盤の　　漸く読める　　朝迎え　　壁の灯カオナシ　　すやすや寝てる
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　赤い花　　サティ－を一緒に　　聴いている
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　木枯らしに　　極楽鳥の　　羽ばたくよ
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　楽しそう　　真白いお花が　　踊ってる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　ストーブの　　掃除終わって　　お茶を飲む
　　　　　

　　　　　　　　　　セッコクと　　有明の月　　眺めてる
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　山茶花と　　小春日和の　　ひなたぼこ
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　月の夜の　　サラシナショウマの　　影揺れて　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　虫の音何処へ　　あしたは師走
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　雨上がり　　晩秋の薔薇　　遠くサイレン
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　木枯らしの　　窓打つ夜の　　ラジオのニュース
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　美味しそう　　アケビの季節　　嬉しいな　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甘い実を食べ　　皮は天ぷら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おっとっと　あくびじゃないよ　　アケビだよ

　　　　　　　　　　　　　　　風少し　　テルテル坊主が　　歌ってる
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文化の日　　見つけて嬉しい　　磯の菊
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠くから　　蛙の声が　　聞こえるよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　千代紙の　　姉さん人形　　黙ってる
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　コケコッコー　遠くに聞こえて　　日曜日
　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　地味に咲き　　地味に枯れゆく　　菊の朝
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寒い朝　　日の出を一緒に　　待っている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　シャボン玉　　いつか何処かで　　逢いましょう
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　月の夜の　　虫の音少しの　ショパン聴き
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　旧友に　メールを返す日　　野菊咲く
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　嬉しいな　　蜜柑の浮かぶ　　朝が来た　　四十雀来て　　メジロも来るよ
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　満月に　石蕗光るを　　眺めてる
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ポロロンと　　大文字草　　チター聴く
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつまでも　　草蜻蛉の　　夢の中
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　遠くから　　祭囃子が　聞こえるよ
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　虫の音の　　微かに聞こえて　　寝待ち月　　　　　
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　星の夜　　嬉しいメールを　　読んでいる　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　青空の　　みかんの丘を　　越えて行く　
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お日様と　　歩いてゆくよ　　ここは何処
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　いつまでも　　お庭に星の　　降る夜は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小窓を開けて　　手招きしましょう
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お隣の　キウイを頂き　嬉しい日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　野紺菊　芋虫友に　寒い夜
　　　

　　　　　　　　黒い鳥　　赤い実食べて　飛んで行き
　　　　　

　　　　ビンボーの　話が続いて　夜が更ける
　　

　　　　いつの間に　夕日を映して　池浮かぶ　お伽の国の　お伽の調べと　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　

　　　　　　　ゆうらりと　黙してゆくよ　ここは何処
　　　　　

　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　七草の　　鳩と一緒の　　日向ぼこ
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　寒い朝　　新聞受けの　閉じる音
　　　　　　
　　　　　　　　クチナシ

　　　　　　　　　　　　　　　　　振り返り　　青空眺めて　　牛が鳴く
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　元気よく　　ツグミの水浴び　　冬の庭
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白い人　　お喋りしてる　　赤い人　　　もうじき夜明け　　時計チクタク
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ダイモンジソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　庭掃除　　　ヤツデの葉陰に　　猫寝てる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヤツデ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おなか空き　　今夜のおかずは　　何だろう
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　つむじ風　　　紙風船と　　何処行くの
　　　　　　　
　　　　　　　　　　ダイモンジソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野紺菊　　遠くでピーポー　　聞こえるよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　かわいそう　　巣が落ちてきて　　日曜日　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒヨドリの巣

　　　　　　　　　夜明け前　　火花の花の　　舞い続き　　
　　　　　　
　　　　　　　　　ダイモンジソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木枯らしに　　飛ばされないよう　　気を付けて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見知らぬその蛾　　今何処にいる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウスキツバメエダシャク　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寒空を　　眺めているよ　　それは誰
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ホトトギス

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　赤い実を　　青い鳥食べ　　去りゆくよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　センリョウ（千両）

　　　　　　黄色い実　　黒い鳥食べ　　また来たよ
　
　　　　センリョウ（千両）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チリリンと　　聞こえる夜は　　ショパン聴き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イワシャジン

　　　　　　　　　　　　　北園の　　校歌が聞こえる　　ここは何処　　夢路に聳える　　あの時計台
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ダイモンジソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晩秋の　数年ぶりの　　同窓会　　髪の毛減って　　薬は増えて　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セキヤノアキチョウジ

　　　　　　　　　　　　　　風邪ひいて　　チェンバロ伴奏　　リコーダー　　ソナタを聴いて　　まだまだ寝てる
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ダイモンジソウ

　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　月の夜　　虫の音何処に　　耳澄まし　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キバナノツキヌキホトトギス

　　　　　　　　　　　　　公園の　　石に座って　　風を聴く　遠く大山　カラスが行くよ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　大山　　　　　　　　　　　　　　　ススキ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蛇の目蝶　　動かないまま　　日が暮れる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャノメチョウ

　　　　　　　夕ま詰め　　豆腐屋の笛　　遠ざかる
　　　　
　　　　　　　　　　　　　サガミジョウロウハトトギス

　　　　　　　　風知草　さらさらと聞こえて　　お茶を飲み　　聞こえなくても　　ちょっとだけ飲む
　　　　
　　　　　　　フウチソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　庭掃除　　淡ホトトギス　　朝日受け　　蛙が鳴いて　　陰に隠れる
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ホトトギス

　我家の庭での収穫

　　　　　　　　　　　クチナシの実
　　　　　　　　　　　　　　　　毎年、綺麗に実るが、すぐに小鳥に食べられてしまっていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　収穫まで進めたのは初めて。
　　　　　　　　　　　　　　　　それでも殆どは食べられていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　お正月の栗きんとんの色付けに使える。楽しみ。
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　酔っ払い　踊りが続いて　眠くなり
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　残り柿　一緒に村の　アナウンス聞く　　不明の老人　　発見されたと　　
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野紺菊　　十五夜更けて　見上げてる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　散歩道　　野菊を見つけ　立ち止まる
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何でかな　伊勢原ハロウィン　だあれもいない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　木枯らしに　ガビチョウ歩いて　考える
　　　　　

　　　　　　ダイモンジソウ　　合唱続き　夜が更けて
　　　　

　　　　　　　　　　　　　　７４歳　誕生日　木枯らし一番　無い今年
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　大山に　向かいて白い　鳥三羽　　我買い物に　歩いて行くよ　
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　想い出す　　丘の陽だまり　　お弁当　　冷えきっていても　美味しかったよ
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新しい　木の橋見つけ　嬉しいな　渡って戻り　右の道行く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ぐるぐると　茶葉の回りて　嬉しいな　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ステビアとミント　香りもいいにゃ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陽だまりの　　細い小枝の　今揺れて　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　早生のミカンの　収穫だ　小さいけれど　　とっても甘い　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　ダイモンジソウ　今年も咲いて　嬉しい日
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冬の木の　　影絵震えて　夜が明ける　吹き抜けの壁　金色に染め
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我以外　みんな寝ている　七時半　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柿の木の　斜面を下ると　野道あり　歩いて行くよ　もうすぐ我が家
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　青空に　　ススキの揺れて　　白い雲
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただそれだけで　　今日も嬉しい
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北風に　　深夜の野菊　　揺れながら　　すまし顔して　　月見てる
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　2度目の収穫　長椅子一ぱい　　　　　　　　　　　　　　　　　

　
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大の字の　　花越え幽かな　　虫の声
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　寒い朝　　　ヒヨドリが来て　　美味しそう　　
　　　　

　　　　　　　　　　　　　山茶花や　　遠い記憶の　　それは何
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お手玉の　　唄が聞こえる　　それは何時　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　いつの間に　　カラスが越えて　それは何処
　　　　　　

　　　　　　　　　　白い花　　今年も咲いて　　それは何故　　何でもいいから　　嬉しい今日も
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カマキリの　　渡って行くよ　野の菊を　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近寄って　　昼寝を起こさず　　写真撮る
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コシブトハナバチ？

　　　　　　　　　　　　美味しそう　蜜柑の山盛り　　嬉しいな　　
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イワシャジン　　一緒に邯鄲　　聴いている
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キタテハの　日向ぼっこの　午後三時
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　ホトトギス　　有明の月　　眺めてる
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　歌ってる　　極楽鳥花の　ソプラノで
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　不思議だな　　渋柿の味　　想い出し
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　