page１

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丹沢山系東南の伊勢原の里山
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早春を一緒に散歩いたしましょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　

　　　　　　　　　　「春の日の　そよ風少し　花揺れて　野道を二人　　歩いてゆくよ」
　　　　
　　　　　　　　　　「春の日の　静かな時間が　過ぎる時　一緒にいれば　どこでもいいよ」　　　　　　　　　ヒュウガミズキ

　　　　　コブシ　　　　　今日もまた　　美味しい空気　　伊勢原の　丘に登りて　たっぷり吸うよ
　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「夢路行き　菊咲きイチゲ　見いつけた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二度と行けない　まぼろしの国」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アズマイチゲ　青花

　　　　　　　　　　同じ趣味　　知って嬉しい　思い出の　小路を二人　歩いて行くよ
　　　　　　
　　　　　　　　　白花アズマイチゲ

　　　　　　　　　　　　　「梅の花　香りをたどって　会いに行き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　空に続くよ　今来た道が」　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　「そよ風や　メジロ来たりて　梅の香を　運んでゆくよ　まだ見ぬ里に」　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「雪割草　朝陽を受けて　嬉しそう　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東風吹く森の　落ち葉に囲まれ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ありんこの　穴から出てきて　空見あげ」　　　ミスミソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「福寿草　今年も春告げ　ありがとう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歩いてゆくよ　夜明けの道を」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フクジュソウ

　　　　「カタクリに　今年も会えて　嬉しいよ　夢の山路の　お伽の丘で」　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　「カタクリの　反り返る程　嬉しいね　東風（こち）吹く里の　野池（のいけ）の畔（ほとり）」　　
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　「風薫る　　歩いてゆくよ　日曜日　耳を澄ませば　小鳥の声が」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「三毛猫が　ひなたぼっこを　しているよ　薄目を明けて　まあるくなって」」　　　　　　　　　

　　　　早春の　我が家に虹の　贈り物　　嬉しい気持ち　　伝える夕べ　　
　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　「紅梅の　メジロ蜜吸い　はしゃいでる」
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ　　メジロ

　　　　　　「嬉しいよ　メジロがこんなに　近づいて　デジカメのぞいて　　花から花へ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「早春の　光り溢れて　木々照らし」　　
　　　　　　　　　　　　　　「フキノトウ　　枯れ草の中　　見いつけた」
　　　　　　　
　　　　　　　　　「水虫や　小川を渡るに　便利だと　ゴム長履いてる　結果かな」
　　　　　　　　　「かゆくてかゆくて　たまりません　戻ってダマリン　たくさん塗るよ」　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　「白モクレン　有明の月　眺めてる　朝未だ冷たい　風に吹かれて」
　　　
　　　　「寒い朝　メガネを探し　かけたれば　既にかけてる　メガネにあたり」

　　　　　　　　　　　　「節分草　春の陽受けて　嬉しそう　歌っているよ　結んでひらいて」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セイヨウセツブンソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「雪割草　見つけて嬉しい　散歩道
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠く聞こえる　『海ゆかば』」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミスミソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「雪割草　花火模様の　ひとつ咲く」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「雪割草　　冷たい風に　震え咲き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もうすぐお日様　昇ってくるよ」　　　　　ユキワリソウ　　　ミスミソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「紫の　雪割草の　夢途中」　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユキワリソウ　　　ミスミソウ

　　　　　　　　「伊勢原の　青空のもと　コブシ咲き　　猫昼寝して　聴くモーツアルト」
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コブシ
　　　
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　「もうひとつ　菊咲きイチゲ　見いつけた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お伽の国から　便りが届き」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「封開き　まんまる文字の　懐かしく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あの日の言葉で　返すひととき」　　　　　イチゲ　　　キクザキイチゲ

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「赤花と　白花カタクリ　揃い咲き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そよ風受けて　踊っているよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「カタクリの　ワルツはめぐる　走馬燈」　　　カタクリ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「そよ風に　　キブシのすだれ　少しゆれ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「春の日の　　夢から醒めて　まぼろしの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　不思議の国の　階段昇り」

　　　　　　　　　「ヒゴスミレ　猫道のわき　咲いており」
　　　　　　　
　　　　　　　　「いつまでも　猫はスミレに　無関心
　　　　　　　　　　　　　　いそいそ過ぎて　晴れのち曇り」
　
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　「雨の日は　ボケの小紋を　染めましょう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しゃんしゃんお手玉　聴きながら」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　「闇夜には　村の外れで　会いましょう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タヌキばやしは　お休みですね」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「軒下の　スズランスイセン　銀の鈴」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「音の無い　暗闇遠く　揺れている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スズランスイセン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川面に映る　街の灯（まちのひ）幽（かす）か」

　　

　　　　　　　　「探検だ　名も知らぬ池　見つけたよ　　楽しい楽しい　地図無し探検」　　
　　　　　　　　「水温み　メダカの行列　スーイスイ」　
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「嬉しいね　メダカと一緒の　散歩だよ　メダカの授業は　お散歩だけよ」　　　　　　　　　　　　　　野池
　　　　　　　

　　　「クリスマスローズ　月の木陰で　アルゼンチンタンゴを　踊るよ」
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒　スリスマスローズ

　　　　　　　　　　　　　「白い木瓜　春雨続く　昼下がり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お菓子とコーヒー　いつも一緒に」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「春蘭を　枯れ葉の中に　見つけたよ　取り除いたら　嬉しい顔に」
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「春蘭の　一本足の　雛祭り　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シュンラン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キツネよおいで　甘酒飲みましょ」

　　　　　　　「暗闇の　梅花カラマツ　風少し　もうすぐ夜明け　小鳥が鳴くよ」
　　　　　　
　　　　　　　　　バイカカラマツ

　　　　　　　　　　　　　「春の夜の　星の花火の　落ち行くよ」　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　クロバナフウロウ

　　「春風に　シキンカラマツ　星花火」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シキンカラマツ

　　　　　　　　「木枯らしに　スノードロップ　震えてる　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甘酒飲みましょ　暖まるまで」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スノードロップ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「クンシラン　一緒に庭で　深呼吸」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　

　　「寒い朝　メジロの声が　聞こえるよ　竹藪越えて　梅の林へ」
　　
　　　「珍しや　鼻垂れ小僧が　やってきて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野のウメ
　　　　　　　　　　　　　　野溝にはまって　すぐ這い上がり　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こんにちわをして　向こうへ行った
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春の風吹く」　

　

　　　　　　　「水仙の　ラッパの重奏　聞きましょう」
　　　　　
　　　　　　「猫バスに　揺られて橋を　渡りけり　初めて見る街　トトロに会いに」　　　水仙　　スイセン　原種

　　　　　　　「森の中　ムラサキケマン　見いつけた
　　　　　　　　　　　　　　　　　ウグイス遠くで　ホーホケキョ」
　　　　　　

　　　「サクラソウ　おしくらまんじゅう　遊んでる」
　　
　　　「いつの間に　中島清の　絵に入り　蝶舞う中で　野の花摘むよ」　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「春の使者　ヒメリュウキンカ　見いつけた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陽なたぼっこの　　頬にそよ風」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

　　　　　　　　　「水芭蕉　今年初めて　見いつけた　
　　　　　　　　　　　　　　ただそれだけで　嬉しい嬉しい日」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミズバショウ

　　　「水芭蕉　春の小川に　少しずつ」
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野の川　　　ミズバショウ

　　　「気がつけば　青空となり　嬉しい日」
　　
　　　　「道ばたの　梅の花咲く　村はずれ　青い青い　空が続くよ」　　　　　　　　　　　ブンゴウメ
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「節分草　まだまだ寒い　残り風」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「節分草　その弱々しさが　いとおしく」　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「誤って　踏まれないよう　いたしましょう　　　　　　　　　　　　　　セツブンソウ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　枯れ葉をよけて　あげましょう」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「座禅草　ひなたぼっこの　春の沼
　　　　　　　　　　　　あくびをしながら　おしゃべりしてる」　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「朝早く　虹の彼方の　国へ行き　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お花のお話し　致しましょう」
　　　　　　　　　　　「楽しくて　帰る時間を　忘れたら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お伽のお話　聞かせてね」　　　　ザゼンソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　「西洋の　節分草も　咲きました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しい嬉しい　日曜日」　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　「数えよう　一つポチポチ　九つよ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セツブンソウ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただそれだけで　嬉しい時間」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「豊後梅　青空千代紙　作りましょう」　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「春の日の　ウグイス梅に　啼くときは　姉さん人形　飾りましょうね」　　　　　　　ブンゴウメ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ジョウビタキ　ノーゼンカズラの　弦の中」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「鳥の啼く　そのひとときが　今続き」　　　　　　　　　　　ジョウブタキ
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　「ミツマタの　ぽんぽん花玉　春よ春　おはじきしながら　ウグイス聴くよ」
　　
　　　「ミツマタは　遠い記憶の　海にあり　波の間に間に　浮かんでいるよ」　　　　　　　　　　　　ミツマタ

　　　　　　　　　　　　　「園スミレ　ひなたぼっこの　日曜日」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「適当に　名付けたスミレが　園スミレ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正誤の外で　生きる幸せ」

　　　　　　　
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「おぼろ月　ツクシスミレを　包むかな」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツクシスミレ？

　　　　　
　　　　　　「いい名前　スミレコザクラ　花見かな」
　　　　
　　　　　　スミレコザクラ

　　　　　　　　　　　　「どこまでも　歩いていくよ　野の道を」　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　「梅の香の　野道を行けば　蜃気楼　旅の途中の　夢路となりて」　　　　　　　　　　　　　　　野のウメ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ノジスミレ　お地蔵さんの　わきに咲き」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「リヤカーを　停めて一礼　松の下」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「日射し増し　アオイスミレの　元気な子」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「かりんとう　つまんでみれば　干涸らびウンコ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アオイスミレ？　　タチツボスミレ？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「春爛漫　タチツボスミレ　遊びましょう」
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ニリンソウ　林にひっそり　咲き始め
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木漏れ陽も無い　　春の休日」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　

　　　　　　　　　　「丘越えて　　微かに聞こえる　アナウンス　カタクリ一緒に　耳傾けて」　　
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「白モクレン　青空いっぱい　開く時　　夢のはしごを　昇ってゆくよ」
　　　　　　
　　　　　　
　　　　　　　　「天の国　夢のはしごは　どこにある　天馬に乗って　探せるかしら」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「東風（こち）吹いて　モクレンの夜　更けゆくよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　「春霞　包まれ行くよ　村の道」
　　　
　　　　　　　　「野良猫が　寝そべってるよ　薄目明け　　近くへ寄っても　　知らんぷり」　　　　　ウメの園

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「クロッカス
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日向ぼっこの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　友達よ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「クロッカス　丹前着ながら　一緒だよ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「クロッカス　ハイデルベルクを　想い出し」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「春の日を　歩いて行くよ　どこまでも」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「水芭蕉　里の小沼の　春風と」　　　　ミズバショウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「肥後スミレ　春風に揺れ　咲いている　夢の途中の　空中散歩」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒゴスミレ？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「雪柳　かすかに揺れて　時過ぎる」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「目が覚めて　寝入ったこと知る　昼下がり」　　　ユキヤナギ

　　　　　　　　「日なたぼこ　　ほっぺの冷たい　縁側で」　
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロウウバイ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「帰化人の　野辺のムスカリ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春日浴び」

　　　　　　「早春の　夕焼け模様　鳥渡る」
　　　　　
　　　　　　　「日曜日　水やり終わって　気が付けば　ほんのり夕焼け　菜をきざむ音」　　　　　夕焼け

　　　　　　　　　　　　　「近づいて　梅の香りと　　桜餅」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソメイヨシノ？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「青空の　蛇の目エリカの　夢浮かび」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「春の夢　　目醒めているのか　夢なのか　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　花園にいて　おしゃべりしている」

　　　　　　　　　　　　　「春の朝　キバナカタクリ　黙っているよ」
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「ピッコロが　幽かに聞こえる　春の夜は　カタクリ眺めて　過ごしましょうね」
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　「はるばると　歩いてきたよ　山桜　風未だ冷たい　遠く大山」
　　
　　　　　　　　　「薄曇り　冷たい風の　日曜日　手に息吹きかけ　サクラを見てる」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野のウメ

　　　　　　　　

　　　　　　　　　「池の鯉　今日も一緒に　日なたぼこ」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野池の鯉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「庭の隅　エイザンスミレ　春来たり」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エイザンスミレ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「桜咲き　青空のもと　そよ風に　吹かれて行くよ　ゴム長履いて」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　「ゴム長は　ミズムシ菌の　巣なのです　それを忘れて　ミズムシ移し　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晴れのち曇り　あした天気になあれ」
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「闇の中　　ピッコロ聞こえて　消えゆくよ」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キバナカタクリ

　　　　　　　　　　　「夜明け前　微かなショパンの　部屋にいて」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春ユキノシタ

　　　　　　　　　　　　　　「キエビネの　輝いている　闇の中」
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「早春賦　そのままの朝　今迎え」
　　　　　　
　　　　　　　　　　　「庭の隅　ひょうたんつぎの　並んでる　ひょうたんぽっくり　今日も嬉しい」　　　　　　　　　　　　白モクレン

　　　　　　　　　　　　　「稚児百合の　黙っているよ　春の朝」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チゴユリ

　　　　　　　　　　　　　「そよ風と　通り過ぎるよ　梅の径（みち）」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「どっこいしょ　畦（あぜ）に並んで　梅見てる　熊出没！の　看板の横」　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメの園

　　　　　　　　「ホウチャクソウ　なにやらうごめく　虫の春
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斑入りのホウチャクソウ

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　「肥後スミレ　朝陽をあびて　眩しそう」
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エイザンスミレ？

　　　　　　　　「雪笹の　閃いている　お伽の夜」
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユキザサ

　　　　　　　「見いつけた　　ヒトリシズカに　春の風　ただそれだけで　嬉しいその日」
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒトリシズカ

　　　　　　　　　「イモムシも　バッタもいない　春の庭　静かな時間の　今過ぎゆくよ」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クマガイソウ

　　　　　　　　　　　　「おぼろ月　　うす墨桜の　夜香り」　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「おぼろ月　歩いてゆくよ　畦道を」
　　　　　　　　　　　　「歩くのに　疲れてきたら　一休み　おうちにかえって　ケーキを食べよう」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サクラ

　　　　　　　　　「鈴の音の　微かに聞こえて　十三夜」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スズラン

　　　　　　　　　「峠越え　野鴨の遊ぶ　池に来て　一緒に見てる　遠くでウグイス」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マガモ

　
　　　　　「二輪草　初めて咲いて　嬉しい日」
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ニリンソウ

　　　　　　　　　「釣鐘草　　おぼろ月夜の　軒の下」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツリガネソウ

　　　　　　　　　　　　「馬酔木越え　向こうの方から　聞こえるよ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　赤勝て白勝て　応援合戦」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アシビ

　　　　　　　　　　「エンレイソウ　３本の手を　動かして　踊っているよ　回っているよ」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エンレイソウ

　　　　　　　　　　　　「ヒヨドリが　白モクレンを　食べている　カラスが遠くで　おしゃべりしてる」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白モクレン

　　　　　　　　　　　　　　　「モクレンの　若葉の萌えて　鳥が来て　ただそれだけで　今日も嬉しい」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　「向こうから　子供の声が　聞こえるよ　虫取り網の　先が通るよ」　　　　　　　　　　　　葉　　モクレン

　　　　　

　　　　　　　　　　　「雪柳　夜の渦巻き　目が回る」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「御馳走を　いっぱい食べて　増えるのは　雲固と血糖　　あした天気になあれ」　　ユキヤナギ

　　　

　　　　マイヅルソウ（舞鶴草）
　　　

　　　　　　　　　　　「庭の隅　アマドコロ咲き　雨気配」
　　　　　　　　　　

　　　

　　　　　　　　　「見上げれば　白い水仙　並んでる　猫が通るよ　知らんぷりして」
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン

　　　　　　　　　　　「春の風　　スズラン水仙　　風鈴の　微かに聞こえて　夜の更けゆく」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スズランスイセン

　　　　　　　　　　　　　　　「十年目　　ショウジョウバカマの　角（つの）十二」　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「ハゲ頭　　値打ちが出るのは　同窓会」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ショウジョウバカマ

　　　　　　「丘の上　真白い我が家　手を振るよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「セッコクの　香りの包む　朝の庭」
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　「春の朝　ピンクの蝶の　舞い続き」　　　　　　　　　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コチョウラン

　　　　　　「夜が更けて　クチベニシラン　一つ咲き　歩いて行くよ　光を求めて」
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　口紅シラン

　　　　　　　　　「萌え立つよ　光り輝く　日曜日」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「ゴリゴリと　手挽き珈琲　ミル廻し　モーツアルト聴き　おやつの時間」
　　　　　　　　　　「日曜日　ブッチャと飲むよ　珈琲を　お菓子の数は　だんだん減るよ」」　　　　　　　　　　我が家の庭

　　　

　　　　　　　　　　　　「トキソウの　初めて咲いた　嬉しい日　アップルパイは　まだ出てこない」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　トキソウ

　　　　　　　　　　　　　　「イカリ草　　梅花模様の　金平糖　　もっとたくさん　食べたいなあ」　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バイカイカリソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「暗闇の　厚葉スミレに　窓明かり」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「オルゴール　不思議の国の　話し声」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「フキノトウ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天麩羅免れ　咲いている」
　　

　　　　　　「待ちかねて　嬉しい「春風」　青い空」　　　
　　　　　
　　　　　　　　　　　　「幼き日　夢の記憶に　背負われて　頬で感じた　そよ風その香」　　　　　　　　　　　　　　　青空　　　　　大山

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「我が家にも　ショウジョウバカマ　昼花火」
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「春の日の　花火のかんざし　いつつ刺し」」　　　　　　　　　　　　　　　　　ショウジョウバカマ

　　　　　　　「暗闇の　おもちゃの兵隊　喇叭吹き」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　「夢の中　喇叭の音は　子守歌
　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠くゆったり　幽かに聞こえ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン

　　

　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　「夏みかん　今日は取り入れ　嬉しいな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チャイムが聞こえる　あの丘越えて」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミカン

　　　　　「伊勢原の　秘密の夢の　桃源郷　今年も一緒に　歩いて行くよ」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青空　　伊勢原

　　　　
　　　　　　　　　　「嬉しいな　そこを廻れば　お弁当」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメの園

　　　　　　　「嬉しいな　　見上げながらの　お弁当」
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ　　青空

　　　　　　「段畑　　二月の風が　越えて行き」
　　　　　
　　　　　　　「フキノトウ　向こうの小薮の　日だまりに　今年も会えて　嬉しいな」　　　　　　　　　　　　　　大山　　　　　　　　段々畑
　　　　　

　　　　　　　　　　　　　「金太郎の　昔から　ここらは熊と　遊ぶ場所　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　相撲もいいね　木登りも」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クマ

　　　「お弁当　今度は熊の　分持って　ここに座って　食べましょうね」　
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大山　　　青空

　　　　　　　　　　　　　　「ゆっくりと　お水を飲んで　一休み」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キジバト

　　　　　「風寒い　夜明けを照らす　赤い星」
　　　　
　　　　　「庭掃除　竹箒の影　壁に折れ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　紅梅　　　　　　　　　　　　　　ウメ

　　　　　　　　　「花咲いて　冷たい風にも　春を知る」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セッコク

　　　　　　　　　　　　　　　　「啄木鳥だ　叩き叩きて　こっち見る」　
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コゲラ　

　　　　「枯れススキ　梅の香漂う　野に残り　そこを迂れば　隠れ家の夢」
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメの園

　　　　　　　　　　　「園児らが　河津桜を　見上げてる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　赤いほっぺを　メジロが見てる」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サクラ

　　　　　　　　　　　　「君子蘭　寒の戻りの今日も咲き」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クンシラン

　　　　　　　　　　　　　「カタコトと　夕飯作る　音が聞こえる　心地良い音　まな板の音」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「夜回りの　拍子木遠く　雪の夜」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　
　　　　　　　　　　　「我が友は　枯淡の境地に　住むという　手紙が届いた　日に我が乗るは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お伽の国の　お伽の電車」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ

　　　　　「鈴の音も　途絶えて静かな　夜迎え」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スズランスイセン

　　　　　　　　「翁草　背伸び運動　いちにいさん」
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オキナグサ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「麝香草　木立の花の　香り満ち　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠くの時間　　寄せては返し」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　「メジロ来て　遠く大山　寒い風」
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツバキ

　　　　　　　　　　「雛祭り　嬉しくなって　早起きし」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「庭掃除　少し少しの　春の風」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我が家　　夜明け

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「見いつけた　今年初めて　嬉しいな」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ　　　夜明け

　　　　　　　　　　　　　　　「久しぶり　乙女の祈りを　弾いている」
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　「熊注意　大きな看板　通り過ぎ」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ　　　　白梅

　　
　　　　　　　　　　　　　　　「ありんこが　また隠れたよ　戻り木枯らし」
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草　　　　　　フクジュソウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「目の前を　廻って飛ぶよ　これなあに」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルジネ

　　　　　「遠くから　小鳥の声が　聞こえるよ　赤福もらって　深蒸し茶飲む」　
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春霞　　　　　サクラ

　　　　　　　　　　　　　「蜜吸って　美味しい美味しい　聞こえるよ」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メジロ　　ウメ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「吸いすぎて　ちょっと一服　遠く富士」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　「ピアフ聴き　昔の写真を　眺めてる」
　　　　　
　　　　　　　　　　　「縁側で　苺のかたちの　もなか食べ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青空

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「空高く　赤い鳥翔んで　陽が昇り」
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「どこからか　雛祭りの歌　聞こえるよ　ただそれだけで　今日も嬉しい」　　　　　　　　　ウメ　　　　　　　　　　紅梅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ケムンパス　ムラサキケマン　モンシロチョウ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見知らぬオヤジが　　つぶやき通る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それで目が覚め　歯を磨いてる」
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　ヤマエンゴサク
　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「寒い朝　温めあって　咲いている」
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「どこからか　アニーローリー　聞こえるよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ナンザンスミレ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「笹舟で　遊んだ小川を　通り過ぎ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小川　　サクラ

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「風のない時間が続き　朝迎え」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タチツボスミレ

　　　　　　　　　　　　　　　　「翁草　静かな夜の　子守歌　幽かに聞こえ　夢路を行くよ」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オキナグサ

　　　　　　「メジロ来て　はしゃいでいるよ　ここは何処」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメの園

　　　　　　　　　　　「おぼろ月　遠く街の灯　包んでる」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「聞こえるよ　小さな声の　その歌が」
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　「伊勢原の　　桃源郷の　道続き　歩いてゆくよ　夢の果てまで」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「すれ違い　鬼太郎が行く　砂かけ婆と」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメの園
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　「金色に　染まっているよ　嬉しいな」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白モクレン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　

　　

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　「花咲いて　シャラに飾って　写真撮る　遠く下校の　チャイムが聞こえる」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルジネ

　　　　　　　　　　　　　　「嬉しいな　次々咲くよ　嬉しいな」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　「お団子が　美味しい美味しい　春の風」
　　　　
　　　　　　「食べ過ぎて　深蒸し茶飲む　もう眠い」　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ　　　夜

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　「綺麗だね　　ショパンのワルツを　聴きながら」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　

　　　　　　　　　　　　　「森の中　今年も会えて　こんにちわ」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツバキ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「子等歩く　通学路の上　椿咲く」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「立たされ坊主　ひなたぼっこの　ふりをして」　　　　　　　ツバキ

　　　　　　　　　　　　　　「庭の隅　春の便りの　花見つけ　ただそれだけで　今日も嬉しい」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草

　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　「気がつけば　香りに誘われ　辿り着き」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蠟梅

　　　　　　　　　　　　　　「雪曇り　それでも花咲き　　鳥が来て　嬉しい嬉しい　日曜日」だね
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シジュウカラ

　　　　　　　　　「寒い朝　ようやく会えて　嬉しいな」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青空　　　ブンゴウメ

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「伊勢原の　池の畔の　東風少し」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「遠くから　くしゃみ聞こえて　鴨びっくり　飛び立ちゆくよ　遠く雪山」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カルガモ？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「暗闇の　余震の中の　花見つけ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン

　　　　　　　　　　　　　「一緒だね　ひなたぼっこの　バッタかな」
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早春のバッタ

　　　　　　　　　「提灯の　曇りのち雨　傘さして　狐の嫁入り　鳥居をくぐり」
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アマドコロ

　　　　　　　　　　　　　　「上海の　ビジネス置いて　お茶を飲む」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スズランスイセン

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「寒い風　ひなたぼっこの　日曜日」
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　「青い空　ただそれだけで　嬉しい日」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ

　　　　　　　　　　　「追憶の　遙か遠くの　観覧車　音無くゆっくり　廻っているよ」　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ケキョケキョと　朝の挨拶　丘を越え」
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハナニラ

　　　　　　「ここは何処　夢路の途中　道尋ね」
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　梅の園　　　　　　ウメ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「眩しいな　ラジオ体操　いちにいさん」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　「ノクターン　一緒に聴いて　夜が明ける」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サクラソウ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　「昼なのに　冷たい北風　襟立てて　歩いて行くよ　真白い家に」　　　　
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブンゴウメ

　　　　　「Ｖサイン　バイクの走り　丘越えて」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斑入り君子蘭　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クンシラン

　　　　　　　　　　　　　　　　　「海ゆかば　どこからか聞こえ　陽が落ちる」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「手をかざし　暖まろうね　夜明けまで」
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　君子蘭　　　　　　　クンシラン

　　　　　　　　　　　　　　　　「大地震　明けてオオタカ　空高く」
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オオタカ

　　　　「丘越えて　大山めがけ　飛んで行く　そーれはなあに　想い出乗せて」
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大山　　　　段々畑

　　　　　　　　　　　　　　　「食べたいな　まだまだ我慢　５月まで」
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我が家

　　　　　　　「嵐去り　有明の月　浮かんでる　パジャマ姿で　一緒に見てる」
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　有明の月　　　　　　　　　　　　大山

　　　　　「散歩道　犬あくびして　独り言」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　センダン？

　　　　　　　　　　　　　　「鬼は外　マメの残りの　落ちている　甘い香りの　溢れる小径」
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロウバイ？

　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「寒い朝　黙って見てる　お互いに」　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「霜柱　残して掃いて　お茶を飲む」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シロハラ

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　「嬉しいな　梅のトンネル　メジロ来て」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　紅梅　　　　　　ウメ

　　　　　　　　「嵐過ぎ　鳥の巣残り　チャイム聞く」
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒヨドリの巣

　　　　　　　　　　　「青い空　　眩しい眩しい　嬉しい日」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白梅　　　　　ウメ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「瑠璃ビタキ　冷たくないの　水浴びて」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルリビタキ

　　　　　　　　　　「寒い朝　黒い樹越えて　鷺渡る」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青空

　　　　　　　　　　　　　　　　　「美味しそう　ひなたぼっこの　日曜日」　　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン　　　　　　　　　　　　ミツバチ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「黄セキレイ　尾羽を振り振り　楽しそう」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キセキレイ

　　　　　　　　　　　　　　　「日なたぼこ　真鴨の昼寝　浮かんでる」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カモ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「見いつけた　光を放ち　福寿草
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただそれだけで　嬉しい今日も」
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草

　　　　　　　「カサコソと　　クヌギの落ち葉　　吹かれ行き」
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新芽　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夕焼け

　　　　　　　　　　　　　　　　「白椿　静かな朝の　大あくび」　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツバキ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「嬉しいな　　ヒトリシズカに　めぐり会え」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒトリシズカ

　　　　　　　　　　　　　　　　「何だろう　不思議な花の　寝息かな」
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エンレイソウ

　　　　「黒い花　少しのあいだに　白い花」
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モクレン
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　「日曜日　近所の人と　しゃべってる　今年も嬉しい　春の便りと」」

　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　「どこからか　お伽の国の　歌聞こえ」　
　　　　　
　　　　　「どこからか　大きなクシャミが　聞こえたよ　静けさ戻り　サティーを聴くよ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルジネ
　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　「羊羹を　一緒に食べる　夜明け前」
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　「深蒸し茶　ショパン流れる　部屋で飲む」　　　　　　ウメ　　　　　　　　　白梅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「寒い朝　　びっくり箱から　眺めてる」
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン

　　　　　　　　　「黒い花　このまま夢を　見続けましょう」　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　　　　　「モクレンの　蕾の膨らみ　嬉しいな　バッハのＣＤ　繰り返し聴く」　　　　　　　　　
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「立春の　陽と風の道　花咲いて」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス
　　　　　　　　　　　　

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　「蝋梅を　眺めながらの　お弁当　　温かいお茶　　あっ忘れたよ」
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロウバイ

　　　　　　　　　　　　　　　　　「フキノトウ　今年も会えて　嬉しいな」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蕗の薹　　フキノトウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草　　フクジュソウ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今年（2022年）の花数は最高

　　　　　　　　　　　　　　　　　「咲き始め　黙っているよ　音のない夜」
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロウバイ

　　　　　　　　　　　　気がつけば　　ピアノに向かい　　ポツポツと
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブンゴウメ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　今年も会えて　嬉しいな　梅咲く丘の　池の畔で
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タチツボスミレ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　順番に　開いてゆく音　聴いている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノースポール

　　　　　　　　　　　　　　　　　　日曜日　野道のわきの　花咲いて　そよ風に目を　細めているよ
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山道

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　気がつけば　柊（ひいらぎ）南天　ひっそりと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甘い香りの　そよ風吹いて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　薫風（かおるかぜ）　共に歩いて　峠越え　大山霞（かすみ）の　鷺も渡るよ　
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春霞　　　　　　　大山
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝早く　待ち受け画面の　ひな祭り
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夢の中　ぼんぼり灯って　並んでる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　　　　　気がつけば　日蔭の梅の　昼寝時　薮ウグイスの　　淡雪遊び
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　淡雪　　　　　ウメ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　もうすぐの　光を待つよ　そよ風と　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蕾　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雪割草　　忘れな草と　映り行き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　花びらに　乗ってこれから　何処にゆく　　　　　　ミスミソウ

　　　　　　　　　　　春の歌　遠くの丘から　聞こえるよ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　久しぶり　鼻垂れ小僧に　出会ったよ　何故か嬉しく　声をかけたよ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　いつもの通りの　春が来た
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　繰り返し　また繰り返し　春が来た　ごくごく普通の　嬉しい春が　　　　白クロッカス

　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　雪が降る　晴れて再び　雪が降る　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　　明日は日曜　雪だるま　かまくら作って　お餅を焼いて　　　　　　　　　　　春の雪　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　血糖値　忘れて食べて　それが夢

　　　　　　　　　天ぷらに　しようとしたけど　　そのままに
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フキノトウ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　　春の香りに　　包まれて　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロウバイ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寒そうな　雪を払って　通り過ぎ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミカン

　　　　　　　　　　　　　夢の中　記念写真の　雪だるま
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　雨上がり　虹の梯子の　消えるまで　ショパンを聴いて　過ごしましょうね
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　日曜日　濡れ落ち葉から　ゆっくりと　蛙が顔出し　再びもぐる　　　　　　　　　　　　　　　　　　サクラ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　四部合唱　　姉さん人形　歌ってるよ　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クルクルと　回るよまわる　走馬燈　少しとどまり　再びまわるよ　　　　　　　　　スイセン　　　原種
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　黄色花　垣根をくぐり　こんにちわ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヤマブキ

　　　　　　　　　　春霞　真白い鳥の　飛び行くよ　静かに静かに　時が過ぎるよ
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソメイヨシノ

　　　　　　　　椎茸と　並んでお花見　楽しいな
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シイタケ

　　　　　　　　出揃って　ただそれだけで　嬉しい日
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ショウジョウバカマ
　　　　　　　

　　　　　　　　　　青い空　　白い花越え　鷺渡る　遠く遠くの　夢見の国へ
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モクレン

　　　　　　　　　　　　　　　ポロロンと　遠く幽かに　ギターの音（ね）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　奏くのはだあれ　夢路を行くよ
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スミレ

　　　　　　　　　　　　　　　漂って　乙女椿の　シャボン玉
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乙女ツバキ　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春風を　見つけて嬉しい　赤い花
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　花車　クルクルクルと　手を振るよ
　　　　
　　　　　　　北園の　　音楽室に　　続いてる　　屋上に居て　　合唱を聴く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　姫リュウキンカ

　　　　　　　　　　　　　　　　　春の日の　日向ぼっこを　共にして
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　青空へ　今翔びゆくよ　赤い花
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　君子蘭　　　クンシラン

　　　　　　　　　つくしん坊　　せいくらべの野に　春の風
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　楽しいな　今夜のおかずの　土筆摘む　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　蜂の嬉しい　顔を見て
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サクラ

　　　　　　　青い星　夢路を尋ねて　閃くよ
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハナニラ

　　　　　　　　　　　　　　　　　白い星　家路を照らし　閃くよ　びっくり箱の　夜も更けるよ　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハナニラ

　　　　　　　　寒い朝　炎の花と　お話を
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ

　　　　釣り人の　竿の返しの　朝の池　ウグイス鳴いて　おにぎり美味しい
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野池

　　　　　　黒い鳥　産毛の子供と　嬉しそう　　少しの春風　遠く大山
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カイツブリ

　　　　　　　　　　　　土手のわき　猫が過ぎるよ　青い花
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ムスカリ
　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子守歌　ノースポールの　咲く時に
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノースポール

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白い花　落ち葉をくぐって　咲いている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　去年も同じ　今年も同じ　それが嬉しい
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　幸せは　生産性と　効率の　反世界にあり　イロハニホヘト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　美味しいな　お菓子を半分　づつにして
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　我が家　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白モクレン

　　　　　　　　　　　　天の川　　静かに降りて　ふんわりと　お花となって　夢路に咲くよ　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユキヤナギ

　

　　　　　　　　　　　　　　　　梅なのか　はたまた桃か　桜かな　通りすがりの　議論を聴くよ
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　見晴台　石に座って　お茶を飲む　クマに注意の　看板横目に
　　　　　
　　　　　　　　塔の山　海抜２００　メートルの　頂上に居て　ウグイス聴くよ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青空

　　　　　　　　　　　　　　春陽浴び　　そのまま居眠り　　夢の中　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒い鳥　風に吹かれて　去りゆくよ
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カラスと隼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夜明け前　　夢路を辿り　停車場に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ

　　　　

　　　　　　　　　　　　　風鈴を　直しているよ　ショパン聴き
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　紙風船　ふうふう吹いて　目が回り　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ

　　　　　　　　　　　　　花ひとつ　　だあれもいない　公園に
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　モーツァルト　第二楽章　ジェノムかけ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ピーチク鳥との　　協奏曲聴く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　　　　猪の　足跡続く　道続く
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　牛の声　微かに聞こえて　晴れゆくよ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青空

　　　　蠢めくよ　　ギンギアナムの　　夜の舞
　　　　　　　　　　　　　　　　去年と同じ　　それが嬉しい
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ギンギアナム

　　　　　　早春賦　　微かに聞こえて　　庭掃除　　春分の日の　便りを待って
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白木蓮

　　　　　　　　　　　いつの間に　　たちつぼ菫の　　朝迎え
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タチツボ菫
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　満月の　　白雪芥子の　寒い夜　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たい焼き食べたい　　探し歩くよ
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シラユキケシ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白雪芥子

　　　　　　　　　　　　　どこからか　　讃美歌聞こえて　　陽が暮れて　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　姫リュウキンカ

　　　　　　分け入るよ　　　山吹の谷　　　長靴で
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヤマブキ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野良猫が　　すまし顔して　　通り過ぎ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　びっくり箱を　　片づけてるよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　肥後菫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒゴスミレ

　　　　　　宇宙船　　お庭に浮かんで　　消えました
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　水仙　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン

　　　　二輪草　　初咲きの日の　走馬燈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カチカチ山の　　タヌキを訪ねて
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二輪草　　　　　　　ニリンソウ

　　　　　春めきと　いう名の桜　　今見つけ　　あしたの段取り　　考えている
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サクラ

　　　　　　　　　　野イチゴの　　摘み取り時期の　　待ち遠し
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今年も一緒　　小篭を持って
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野イチゴ

　　　　　　　美味しいな　　おなか一杯　　蜜吸って
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　メジロ

　　　嬉しいな　　タンポポ見つけて　　お弁当
　　　　　　　　　　　　　　　頬をかすめて　　春風ゆくよ
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タンポポ

　　　　　夜が明けて　　カラスが鳴いて　　白い月
　　　　　　　　　　　　　　　　　　明けの明星　　一緒に見てる
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一人静　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒトリシズカ

　　　　　　　　　　　　　　　カタクリと　一緒に夢を　　見ているよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　虹の彼方の　静かな舘で
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　片栗

　　　　　　　　　　　二輪草　　緑の絨毯　　雪模様　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仰げば尊し　　どこからか聞こえ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ニリンソウ

　　　　走馬燈　音無く巡り　ここは何処　　だあれもいない　氷雨降る街　　　　　　　　　
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原種　水仙
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　円舞曲　　踊っているよ　　いつまでも　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン　　原種

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鬼太郎の　　昔話の　　夜が更ける
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子泣き爺いは　　今どこに居る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アシビ

　　　　　　　行きたいな　　赤い桜の　咲くという　　夢路の里の　　片道切符
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サクラ

　　　　　　　　　　　　　　畦道を　　下校途中の　子等が通るよ
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バイモユリ

　　　　その昔　　停車場で見た　　赤い花　　真白い花の　　隣で待つよ
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青空　　　　　ウメ
　　　　

　　　　　　　オルゴール　いびきと共に　聞こえるよ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ポロロンと跳ね　　いびきが止まり　
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セントポーリア

　　　　　　ざわざわと　　幽霊隠れる　　風共に
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バイモユリ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　破れ傘　　一本足で　　黙ってる
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　破れ傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヤブレガサ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陽が落ちて　　菊咲きいちげの　　お休みなさい
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　暗闇に　　浮かんでゆくよ　　どこまでも
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　手を振ってるよ　あなたはだあれ　
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　菊咲きイチゲ

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　夜明け前　　朱の花見つけて　嬉しいな
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寒い朝　　フクロウ鳴いて　　木瓜（ぼけ）咲いて　　新聞受けの　　音が聞こえる　　　　　　　ボケ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　白い花　　一緒に本を　　読んでいる　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夢路の涙の　　憧れ消えて
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　チェンバロの　　響きを友に　　踊ってる　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　影絵となって　廻るのは誰
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蠟梅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロウバイ

　　　　　　　　音の無い　　世界に一つ　　雲動き
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野池

　　　　　　　　　クロッカス　　黄色は何処へ　　いったのでしょうか
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寒い朝　　それでも咲いて　嬉しい日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　姫リュウキンカ

　　　　　　　　　土佐みずき　　分け入り見つけて　　嬉しい日　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だあれも知らない　　ここは何処
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　土佐みずき

　　　　　　福寿草　　雀が近づき　　眺めてる　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　チュンチュンチュンと　　お話ししてる　　　　　　　
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草

　　　　　　　　　　　　　風受けて　　アブの回るを　眺めてる　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　うつらうつらの　　夢路の途中で
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノーズポール

　　　　　　　　青い空　　冷たい風の　通る道　　歩いて行くよ　　時計を戻して
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白木蓮

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鳥友に　　伊勢原に住み　　二十年
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　尉鶲

　　　　　　　　　　　　　　手紙書く　　押しくらまんじゅう　　続く夜
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　　　　　　　　　　　赤い鳥　　赤い実食べて　　あくびして
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　万両　　　　　　　　　　　　　　　　　　マンリョウ

　　　　どこからか　極楽鳥花の　夢の園　幽かに聞こえて　目覚まし時計
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ゴクラクチョウカ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　極楽鳥花

　　　　　　　　　　　寒い風　　小さなアヤメの　お喋りの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お昼が過ぎて　おやつの時間　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミニアヤメ

　　　　　　　　　　　　　草木瓜（くさぼけ）の　　深呼吸して　　陽が昇る　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　草ボケ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミツマタの　風船乗って　遊んでる　びっくり箱の　夢路を辿り
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どこからか　木魚の聞こえて　カラス啼き

　　　　　　　　大鷹の　音無く廻って　過ぎ行くよ
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夏蜜柑　　　　　ミカン

　　　　　　嵐去り　　歩いて行くよ　　春の野を　　パジャマに褞袍　　ゴム長履いて
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ

　　　　　　　　　　風少し　　セルジネ揺れて　　メジロ来て　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　繰り返しの春　　それが嬉しい
　　　　　　　　
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　ダンゴムシ　　滑って転んで　　起きあがり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ムカデ歩きの　　晴れのち曇り　
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　姫リュウキンカ

　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　霜の朝　　おしくらまんじゅう　　楽しいな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木瓜（ぼけ）語の唄の　　聞こえる庭で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ

　　　　　　　　
　　　　　　そよ風に　里の菜の花　　嬉しそう
　　　

　　　　　　　　　　　　　片隅の　　びっくり箱の　　ミニアヤメ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　でんでん太鼓の　　昔話と
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　屁太郎を　ふと思い出し　ペン探す
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメ　　　　　　　　　　　　　　紅梅

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　早春賦　　みんなで一緒に　歌ってる
　　　　　　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　　　　　　　　どこからか　　雨降りお月さん　　聞こえる夜
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　　　　　　　　　　福寿草　　ぽかぽか陽気に　　今咲いて
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　嬉しいな　　もうじきおやつの　　時間だね　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フクジュソウ

　　　　　　　　　　赤い花　　廻っているよ　眼も廻る　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クンシラン

　　　　　　　　　夏ミカン　　おむすびころりん　　青い空
　　　　　　
　　　　　　　ハーモニカ　　聞かなくなって　半世紀　　今聞こえるよ　　生垣越えて

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　嬉しいな　　雪割草と　　陽なたぼっこ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミスミソウ

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　蕗の薹　　たくさん摘んで　　　嬉しいな　　晩は天ぷら　　ご飯もいっぱい
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フキノトウ　　

　　　　　　　　　　　　二人して　　お喋りしている　　寒い夜
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スノウドロップ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆっくりと　　　粟をつついて　　歩いてる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　猫が通るよ　　知らん顔して
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キジバト

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビバルディ　　繰り返し聴く　　日曜日　　トンビが舞うよ　　ピーヒョロロン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウメの花

　　　　　　　　　　木瓜の夢　　ひたすら続く　　道辿り
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ボケ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朧月　　雲から覗いて　　屋根光り
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　　　ひな祭り　　遠くの夢の　　今続き
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブンゴウメ

　　　　　　　早咲きの　　アヤメを見つけて　　　嬉しいな
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミニドイツアヤメ

　　　　　　　　　目に浮かぶ　　　旧友の影　　雪の山
　　　　　
　　　　　　　　　　雪の大山

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつの間に　　　煙突に登った　　夢覚めて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノースポール

　　　　　　　木瓜（ぼけ）ひとつ　　日向ぼっこで　　近づいて
　　　　　
　　　　　　　　　　ボケ

　　　　　　　　　　　　　木蓮の　　蕾に囲まれ　　嬉しいな　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モクレン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　月影の　　夢路の里を　　通り過ぎ
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

久しぶりに自然保護林に行った。
　　　　　　　　　　例年になく暖かい暖かい日が続いたせいか？秘密の湿地にはキクザキイチゲが咲き始めていた。
　　　　　　　　　　小生にとって早春賦の花の代表として福寿草、イチゲ等々があるが、今日、思いがけず　そのイチゲに
　　　　　　　　　　出会えて興奮した。
　　　　　　　　　　花の色はこれまで通り、白色から極淡青、それに淡青まで揃っており、過ぎ去った日を想い出した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　10年ぶりにウグイスカズラの花を見つけることが出来、これも嬉しかった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　

ｍ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　

　　　　　　　　　　　　　　我が家の熟柿をつつくムクドリ
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近所の猫　　日向ぼっこ　　　　　近づいても知らん顔
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写真撮っても知らん顔
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　寒い朝　　甘夏蜜柑　　見いつけた
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甘夏蜜柑
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　入れ物が　足りなくなって　嬉しいな

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　庭掃除　　　まだまだ寒い　　悴む手
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シロハラ
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　春一番　　生垣に守られ　　クロッカス
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　懐かしい　　いつもの通りの　　冬景色
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　小川

　　　　　　　　　　　　　竹藪の　　陰の白梅　　　夢遥か
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　梅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　早春の　　朧に包まれ　　眠ってる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ

　　　　　　冬の空　　影絵の木蓮　　庭掃除
　　　
　　　　　　　　　　　　木蓮の木

　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草　　木陰に見つけて　　嬉しい日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　猫が黙って　　通り過ぎるよ
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草

　　　　　花ひとつ　　初めて見た日を　　想い出し
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　音の無い　夕焼け小焼け　風も無い
　　　　　　
　　　　　　　　　伊勢原のあかね台の夕焼け

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山鳩と　日向ぼっこの　病（やまい）床
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キジバト

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雪割草　　鉢の中にも　　春が来た
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユキワリソウ

　　　　　　　　　　　　　　そよ風に　　雀と一緒に　　吹かれてる　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠い記憶の　　歌は何処から
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　スズメ

　　　　　　　　　　　白い花　　夜明けのスキャット　　聴きながら
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルジネ　蘭

　　　　　　　　　　　　蠟梅の　香りを辿って　　探している　　昨日も今日も　　歩いて行くよ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　蠟梅　　ロウバイ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モーツアルト　　一緒に聴いて　　嬉しいな　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浮かんでる　　闇夜の使い　　それは何
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセン

　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　春の風　　　大鷹浮かび　　消えゆくよ
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白モクレン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　四十雀　　耳傾けて　　ショパン聴く
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シジュウカラ

　　　　　　　寒桜　　　山路に見つけ　　嬉しいな
　　　
　　　　　　カンザクラ

　　　　　　　　早春の　　メダカの行列　　近づいて　　遠ざかりゆく　　池の丸島
　　　　　
　　　　　　野池

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ダンゴ虫　　如雨露の雨に　　丸くなる
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロッカス

　　　　　　　　　　　　早春賦　　小学校に　　続く道
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　大山　　　梅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　東風吹いて　　　闇夜に咲くよ　　庭の縁
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シュンラン

　　　　　　　　　甘い蜜　　いっぱい吸って　　目ぱちくり　　
　　　　　　　

　　
　　　　　　　　　青い花　　日陰に咲いて　黙っている
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白い花　　向こうの自転車　　眺めてる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黒い花　　うつらうつらの　夜長かな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チューリップ　　だあれもいない　　丘に咲き
　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何だろう　　手毬の花の　転がるよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　掛け声と　　押し競饅頭　　続いてる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　稚児百合の　　欠伸を見ながら　　歯を磨く
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　不思議だな　　極楽鳥花の　　唄を聞き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　雪降り草　　思い思いに　休んでる　　　目覚ましの無い　　世界に生きて
　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠くから　　コケコッコーが　　聞こえるよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　熊谷草（クマガイソウ）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桜草　　明けの明星　　眺めてる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　蟻が来て　　裏に回って　　何処行くの
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　ナニワバラ

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ここは何処　　さくらの園の　　霞ゆく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　白い花　　苺の香り　　虻が来て
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　猩々袴
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　中学生　　　朝のマラソン　　続いてく
　　　　　

　　　　　　　　　　　　　朝陽浴び　　ヒトリシズカも　嬉しそう
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　蜂が来て　メジロも来たよ　甘い花　　ヒヨドリも来て　おやつの時間
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　訊ねると　　無言で返す　　青い花
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　タチツボスミレ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　面白い　　話をしたら　　笑ったよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白花ナンザンスミレ

　　　　　　　　　　　　　　　花の波　かすかに揺れて　昼過ぎて　　ラジオのニュースで　　記念日を知る
　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　手をかざし　　温めている　　それは何
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　卒業後　　五十年経て　　宿題を　　忘れた夢を　見る不思議
　　　　

　　　　　　　　　　　　モクレンに　　ヒヨドが来て　　また行くよ　　もうじきおやつ　　待ち遠しいな
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スイセンが　　キョロキョロしている　　なんでだろう　　水仙語の辞書　　探しているよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　夜明け前　　ストーブつけて　　歯を磨く
　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モーツアルト　ホルン協奏曲　　聴いている　　丁稚洋館　　食べたいな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　シジュウカラ　　メジロと一緒に　　遊んでる　　エナガもいるよ　　コガラは何処に
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イチゲ
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　弾きたいと　思って以来　　６０年　　乙女の祈り　　今弾いている　　
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日もまた　　黄色い花の　　道を行く　遠い記憶の　　しるし求めて　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セレナード　　少し聞こえる　　部屋に居て　　トルココーヒー　一緒に飲むよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルジネの　　夢から覚めて　　歩いてる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福寿草　　虻（アブ）が来てまた　　飛んでゆく　　遠く大山　　そよ風少し
　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蕗の薹　　今日は天婦羅　　嬉しいな　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　血糖気がかり　薬増える夕餉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　クロッカス　　闇夜の讃美歌　　聴いている
　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蠟梅
　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　

　　　　　　　　　　久しぶりに自然保護林に行った。
　　　　　　　　　　例年になく暖かい暖かい日が続いたせいか？秘密の湿地にはキクザキイチゲが咲き始めていた。
　　　　　　　　　　小生にとって早春賦の花の代表として福寿草、イチゲ等々があるが、今日、思いがけず　そのイチゲに
　　　　　　　　　　出会えて興奮した。
　　　　　　　　　　花の色はこれまで通り、白色から極淡青、それに淡青まで揃っており、過ぎ去った日を想い出した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　10年ぶりにウグイスカズラの花を見つけることが出来、これも嬉しかった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　

ｍ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　

　　　　　　　　　　　　　　ムクドリの　大喜びする　熟柿かな
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつまでも　知らん顔の　日向ぼこ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　頁へ行こう　　　　　　　　「サクラ　サクラ　たこ焼き食べ食べ　通り過ぎ」　　　　　　　

　　　　　　頁へ行こう　　　　「夕暮れて　ホタルブクロの　点（とも）る灯（ひ）を　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　猫道に伏し　しばし眺める」　　　　　　　　　　　

　　　　頁へ行こう　　　　　　　　　「縁台の　将棋指しつつ　かき氷」　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「詰め将棋　見知らぬオヤジが　応援す」　　　

　　　　頁へ行こう　　　　　　　　「谷戸の秋　干し稲を待つ　一輪車」　　　　

　　　　　　頁へ行こう　　　「月照らす　村の小径を　歩いて行くよ　虫の音絶えて　北風少し」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「見上げれば　炎となりて　モミジあり　歩いて行くよ　あの日の丘に」

　　　　　頁へ行こう　　　　　　「裏庭の　侘び助咲いて　陽が暮れる」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中塚　哲